AIでアンケートを整理したら合計が合わない?自由回答の分類と件数を確かめる

会議の参加者が二つの選択肢を図に整理するAI生成イラスト。架空の場面。 ビジネス / 仕事術

アンケートの自由回答をAIでまとめたら、読みやすい見出しができた。でも「価格3件、配送2件、使い方2件」を足すと、回答者数を超えている。これは間違いでしょうか。

一つの回答に複数の話題があれば、分類の合計は回答数より多くなります。大切なのは、何を1件として数えたかと、どの原文を分類したかが追えることです。今回は6件の架空回答で、整理から確認まで試します。

まず6件を、原文ID付きで並べる

以下は編集部作成の架空の購入後アンケートです。実際の顧客の声や満足度調査ではありません。

ID 架空の回答 分類例
A01 値段は高いが、届くのは早かった 価格/配送
A02 初期設定が分かりにくい 使い方
A03 送料を含めると予算を超えた 価格
A04 説明書が読みやすい 使い方
A05 到着予定日が分かると助かる 配送
A06 特にありません 具体的な話題なし

分類ごとに数えると、価格2件、配送2件、使い方2件、具体的な話題なし1件で、延べ7件です。回答は6件のまま。A01が二つの分類に入るため、矛盾ではありません。

「件数」と「良い・悪い」を混ぜない

価格に触れた回答2件という数は、価格への不満が2件という意味とは限りません。同じく「使い方」には、困ったというA02と、読みやすいというA04が入っています。話題の分類と評価の向きを分けると、改善会議で読み違えにくくなります。

また、ここで数えたのは回答行です。同じ人が複数回回答できる調査なら、6件を6人と言い換えてはいけません。人を特定できない資料では、回答者数は未確認として残します。

AIには分類だけでなく、対応するIDも返してもらう

利用先の社内ルールを確認し、個人情報や秘密情報を含まない資料で使います。次の依頼文は、上の架空例でそのまま試せます。

各回答を話題別に整理してください。分類は「価格」「配送」「使い方」「具体的な話題なし」。複数分類を認めます。回答ID、原文、分類、判断理由を表にしてください。原文を削除・書き換えず、判断できないものは「要確認」とします。分類ごとの回答ID一覧と件数、入力の回答行数を別に示してください。回答者数や満足度を推測しないでください。

分類名を先に決めない探索もできますが、途中で基準が変わったら全回答へ同じ基準を適用し直します。前半は送料を価格に含め、後半は配送に含めるような揺れを残さないためです。

最後は件数より、IDの抜けと解釈を照合する

  1. 入力のA01〜A06が出力にすべてあるか確かめる。
  2. 存在しないIDや、原文にない発言が増えていないか確認する。
  3. A01の複数分類とA06の扱いを、原文へ戻って読む。
  4. 分類別IDの数を数え直し、回答行数6件と延べ分類数7件を分けて記載する。

割合を示すなら、価格は「6回答中2件、約33%。複数回答分類のため割合の合計は100%を超える場合があります」と分母を添えます。この小さな架空例から顧客全体の傾向は推定しません。AIの要約だけを引用して、実際の声として広告へ転用することも避けます。

どれも2件。では、最初に何を直す?

価格・配送・使い方は、どれも2件でした。「同率なので全部改善」で終えると、担当者は明日何をするか決められません。そこで、A02の「初期設定が分かりにくい」に注目します。ところが、原文にはどの画面で止まったかがありません。説明書を全面改訂する前に、ここを確かめたいところです。

以下は、上の架空回答を使った検討例です。実際の顧客への聞き取り結果ではありません。

  1. 原文から言えること:A02は初期設定に困った。A04は説明書を読みやすいと感じた。どの操作で困ったかは未確認。
  2. 先に集める材料:担当者が案内可能な範囲で、止まった手順と表示内容を確認する。別の製品や版の回答が混ざっていないかも分ける。
  3. 小さく試す案:困った箇所が特定できたら、その一手順の案内を直し、初めて読む人が追加説明なしで進めるか確かめる。
  4. 続ける判断:同じ箇所で止まるなら説明を見直す。別の原因なら、手順を増やす前にその原因へ戻る。

これなら「使い方が最重要」と決めつけず、確認する相手・直す範囲・試した後の判定まで渡せます。実際の優先順位は、困りごとの深刻さ、影響する範囲、対応に必要な費用と時間を追加で確認して決めます。6件の架空回答だけで、値下げや配送方法の変更を決めることはできません。

会議へ持ち帰る一文の型:回答ID[ ]を根拠に、[未確認の点]を[担当]が確認する。条件がそろえば[小さな変更]を試し、[見直す日]に[判定する項目]を見て次を決める。

次に迷うのは「この案を会議で説明できるか」です。改善案への反論を整理し、確認事項と修正案を持ち帰るメモに、この一文と元の回答IDを移してみてください。提案が固まった後の資料化まで案内しています。まずは既存の道具で試し、追加サービスは必要な作業が明らかになってから比較できます。

画像は、整理結果をチームで検討する場面を表したAI生成イラストです。

参考情報

Claude公式ヘルプ:役立つ回答を得るための指示は、明確な指示と背景、複雑な作業の分割を案内しています。本記事の6回答・分類・照合手順は編集部が作成した例で、ツールの精度を測定した結果ではありません。確認日:2026年10月15日。

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